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村正 それは孤高でストイックなコンパウンド


村正というコンパウンドをご存知でしょうか。
弊社販売サイトのコンパウンドコーナーにひっそりと鎮座しているこの村正。




他のものと比べ、どことなく雰囲気が異なるコンパウンド




他のコンパウンドと比べ、一体何が違うのでしょうか。




脱脂して仕上げるコンパウンド




本日まずはこの村正が誕生した理由からご説明します。
このコンパウンドを企画・製造したのはファンクルーズというカーディテイリングショップで、この会社はとある事に悩んでいたのです。








磨きに絶対の自信を持つファンクルーズにとっての大きな悩みとは一体どんな事だったのでしょうか。




脱脂時の拭き傷が気になる…




そう。磨き終えた後にコーティングとの密着を高めるために脱脂作業が重要と考える同社にとってこの際についてしまう傷が悩みのタネだったのです。どうにかしてこの拭き傷をつけず、美しい状態のままコーティングで封じ込む事はできないものかと考えたのです。




せっかく仕上げたのに…となったご経験はありませんか?




この拭き傷には様々な要因があり、例えばマイクロファイバーの素材の問題や作業者の手の圧力などがそれでした。結果的に最も良い状態というのはポリッシャーで仕上げた直後の状態こそが最も傷を抑えられる状態である事から、研磨と脱脂を同時に行う方法について模索していたのです。




このコンパウンドを開発するにあたり、様々な課題があったそうです。
バフの形状・素材・組み合わせるポリッシャー…。商品特性から言って不確定要素が大きいながら確かな製品力を持って登場したのは3種類のコンパウンドでした。




クレンジング効果を持つコンパウンド




出来上がったコンパウンドは日本刀を仕上げる際の粒子を使用し、作業中に水内をする事から、当時ファンクルーズが販売していたPolish Masterシリーズに加え「Katana」というサブネームが与えられ、3種に虎徹・正宗・村正という名刀の名前をつけ販売を開始しました。これらは研磨レンジの異なる3種で、いずれも研磨しながら塗装表面の油脂分を脱脂しながら仕上げていく、研磨時に発生する粒子(粉)に水打ち(純水をスプレーする)をすると研磨力が復活するという非常に特別な効果を持ったコンパウンドとして、カーディテイリング業界に一石を投じた商品となりました。




こだわりの強い、日本人らしいコンパウンド




ですが、このうちの二つは販売から5年という短い期間の中で販売を終了してしまいました。




高い難易度とこだわりきる覚悟




Bulletでも販売を行なっていたこの2つの商品が売れない(売りにくい)理由は明白でした。
一つは難易度が高い事。研磨しながら水を打ち、再度研磨を行い仕上げていくというのはそもそも通常の水性コンパウンドの特性を把握している人間でやっとスタートラインに立てる域であり、当時水性コンパウンドがまだ認知され、一般化し始めたばかりの頃でしたので、さらに難易度の高いこのコンパウンドの特性を把握して使用できる人は非常に少なく、また販売する私たちにとってもこの説明をする事は容易ではありませんでした。
次にコンパウンド使用量が極端に少ないこと。前述の通り、水打ちを行う事で再度研磨ができる特性があり、コンパウンドを追加せずに研磨力を復帰できる特性、つまりリピート購入までのスパンが長いという事は販売面から言えば向いていなかったという事でした。
そして、低すぎた研磨レンジもまた理由の一つで、この脱脂コンパウンド本来の「コーティング前の脱脂」目的から外れた事も大きかったのです。つまり超微粒子以外の研磨レンジでの脱脂がいまいち理解し難かったのではと考えています。




本当に人気が出なかった理由




最も大きな理由は、(販売しながらの感覚ですが)そもそもそこまでこだわる職人さんがいなかったのではないかという事でした。
この脱脂研磨へのこだわりを持った職人は、同じ内容で苦しむ職人にしか理解できず、脱脂時の細かな傷までを把握し、課題としていた職人が少なかった、またはこの悩みに直面し、拘ろうとしても時間やコストの面でどこか妥協に近い感覚を持っていたのではないか、そう感じています。




そもそも脱脂の重要性を感じている方や、コーティング施工後の効果持続性を重要視していた方の数すら統計をとった事もないのでわかりません。あくまで販売しながらの感覚でしかありません。




それでも村正の販売が続く理由




しかし、この現在も販売ラインナップに残った村正は定期的に購入される方がいらっしゃる事も事実です。ここまで絞られた方が、なんども何度もご注文を重ねる理由を考えてみました。もちろん、脱脂性能を考えての事もありますが、私が一つ推しておきたい理由の一つに「高い透明度」が挙げられます。




次回はこの透明度を含めて、実際の作業の様子などをご紹介したいと思います。特徴的な商品ですので、可能であれば動画も撮っておきたいと思います。




以前撮った動画はこちら
















【Topics】新商品を追加しました




・RUPES LHR21-2および15-2のコンプリートキャップ(エンドグリップ)を個別販売開始しました。




RUPES LHR21-2用コンプリートキャップ 販売ページ
RUPES LHR15-2用コンプリートキャップ 販売ページ




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