セール告知以降、インスタも含めて更新を滞らせておりました。
社内のシステムをブラッシュアップしており、現在もまだ更新は完了していませんが、ここを疎かにするとお客様へのご迷惑となる他、来季の売り上げ更新を目指す上でも重要な内容となる為、集中して取り組んでおります。
あらかた目処も立ちましたので、ボチボチSNS更新や動画作成なども進めていきます。
バフの清掃はとても重要です
以前のエントリーからの続きになりますが、バフのお手入れについて。
「使用済みバフ」という言葉が、どの程度を意味するかは過去の経験や、価値観によって様々ですが、基本的にはバフは極力綺麗な状態を維持することが、早く綺麗に仕上がる要件の1つになると考えています。
というわけで今日はこのバフの清掃の中でも、RUPES(ルペス)純正低反発フォームの清掃についてご紹介したいと思います。
身近な「仕上がらない理由」
ウールバフやロングウールといった繊維系バフは毛(繊維)にコンパウンドを絡んで固まってしまい、これをエアブローなどで解すと繊維が立ちコンパウンドも除去できるのですが、ウレタンバフの場合はウレタンスポンジの「目(セル)」にコンパウンドが詰まってしまいます。ウールにせよ、ウレタンにせよ、この固まったコンパウンドが意図しない磨き傷をつけてしまう原因となり、組み合わせとしては仕上がる仕様のパネルがなかなか仕上がらないという結果につながります。
このバフの清掃は案外面倒くさいと感じる方が多く、実際作業の手を止める必要があるので時間的リソースを食うのは確かです。ですが、最終的な仕上がり時間までを考慮すると、仕上がらないパネルをダラダラ作業するよりもよっぽど早く終わります。面倒な磨き作業をさっさと終わらせるにはこまめなバフの清掃を行うか、使いまわせるバフを用意した方が早いのです。
Bulletが5枚や10枚のバフセットをご用意している理由はそこにもございます。清掃する時はまとめて清掃して、作業中は汚れてきたらバフを交換するというようにすれば効率的です。バフを無理させずに使用するという観点からも、バフの高寿命化が期待できます。
バフの清掃方法
ではバフの清掃方法です。メジャーな清掃方法を挙げますと、エアツール・水洗い・ケミカル・ブラシ(物理的)清掃、そしてそれらの複合などがあります。エアー清掃がバフへの負担も少ない事からBulletではエアーツールによる清掃をお勧めしておりますが、コンパウンドによっては除去しきれない場合があります。水性コンパウンドや水溶性コンパウンドではエアー除去が非常に効果的ですが、一般的なノンシリコンノンワックスコンパウンドでは余剰油分が結構な確率で含有されておりますのでエアーだけで除去しきれないことがございます。
水性・水溶性コンパウンドやノンシリコン・ノンワックスの表記や定義等については話が長くなるのでまた別の機会にでも。
では水洗いではどうかというと、素材が傷んだりウレタンの種類によってはスポンジが膨らんだり耐久性が低くなるものがございます。とはいえウレタンフォームバフはバフ内側にコンパウンドが浸透している場合、優しい揉み洗いがお勧めなケースもあります。一概にお勧めする事はありませんが、絶対にやってはいけないものではありません。
バフクリーナー(ケミカル)を製品化している会社様もあります。
当店ではそもそもこの手のケミカルを必要としないコンパウンドを取り扱っている関係上、お恥ずかしい話よく存じ上げないのが実情です。
アマゾン等でも売っていますね。
リピカ(ripica) バフクリーナー 500ml GM001
RUPESの純正バフで試してみよう
文章を並べるより画像や動画がわかりやすいですね。今回は写真を使ってご紹介です。
画像の通り、D-A COARSEバフとD-A COARSEコンパウンドの組み合わせでリヤゲートを磨いた際のものです。結構ガビガビに見えますが、磨いた時間はそこまで長くないのでこれでもだいぶ軽い方だと思います。端っこなんかあまり汚れていないですね。
クローパッドツールを当てる際はポリッシャーにバフを付けたままになります。このまま回転させて…
クローパッドツールを押し付けて汚れを除去します。
最初にコンパウンドをつけた部分と細かい粒子が残っています。要はこれだけイージーな汚れでもブラシだけで除去は難しいという事です。逆にいえば、ブラシだけでここまで綺麗にする事はできるわけです。ここまで概ね15秒程。
濡れクロスを絞って押し当てるのも効果的です。
まあまあ取れましたが、やはり完璧とは言えません。
エアブローが欲しいとこですね。
ここまで綺麗になっていればトルネーダーもそこまで必要ないかもしれませんが、濡れ拭きの水分を飛ばす意味合いでも使う意味はありますのでちょっとやってみましょう。
エアーブロー、特に弊社取り扱いのトルネーダーガンなどはエアーを「点」ではなく「面」で叩く為、新品に近い状態への再生性能は抜群です。ロングウールバフと水性コンパウンドでの組み合わせではほぼマストと言っていいほど、特にお仕事で時間を気にする必要がある方にとっては1万円を超える代金を支払う価値があるツールだと思います。
ベアリング仕様ではなく、ノズルを外周コーンに当てて吐出圧力でコーンに沿って回転するタイプのトルネーダーとは清掃性能が格段に違います。もちろんお値段も違いますので、この辺はご予算次第でお決めになるのが良いかと思います。
というわけで、バフもしっかり綺麗になりました。
今回の内容はエアツールを使用できない環境やDIYでコンプレッサーをお持ちでないお客様にとってもご活用いただける内容なのではないかと思います。
実際のところクローパッドツールなどはプロのボディショップ様やディテイリングショップ様でもご購入いただいている商品になります。
繰り返しになりますが、バフ清掃に関しては面倒を感じるという事を十分に理解した上で、バフのこまめな清掃を改めて強くお勧め致します。
=今回使用した製品=