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CATEGORY : STAFF DIALY

美醜を意識する


私たちの仕事(カーディテイリング・カーコーティング等)は、自動車の美観を引き出したり、維持したりするお仕事です。
そのストーリーの主役はあくまでエンドユーザー・顧客であり、その愛車になります。作業をしている側からすれば当然自分の作業がどうだった、納得のいく仕事だったかどうか、どんなツールを駆使した、何時間かけたといったものをアピールしたくなるかもしれませんが、本質を捉え違えてしまうとリピートや紹介を頂くことが難しくなるかもしれません。ことの本質はエンドユーザー様が周囲から美しく見られたり、気持ちよくいられる車と一緒にある「時間」だと考えます。




エンドユーザー様の愛車が綺麗になる代わりに、自分や自分のツールが消耗し汚れていく仕事であることを改めて認識していくと、自ずと「私は裏方だから」とやや汚れた状態を致し方なく思う瞬間があると思います。
極論を言えば、天皇の御前に出る褒賞授与式に「私の正装はつなぎだ」といって本気で作業着で出ようとした故・本田宗一郎氏と同じように、汚れたツナギを誇らしく思うシーンがあったりするのではないでしょうか?
それも1つの表現方法だと思いますが、私はそうでない自己表現の方が今の世の中、というより現在の大多数の考え方に適しているのではないかと思うのです。




ディテイリングそのものが美しさを追い求めるものであるからこそ、それを行う人間が美しくない、清潔でなければどうにも正当性や妥当性を欠くというものです。
エステティシャンの肌がボロボロだったら、審美歯科の先生やスタッフの歯がヤニで黄ばんでいたら、少なくとも私ならそのお店に依頼をしないかもしれないと思うのです。




私たちもまた




同じ理由で、私たちは我が社の代表から「車が汚い」と(社用車はもちろん、マイカーですら)怒られることがありますが、ごもっともな指摘であり、やはりしっかり綺麗にしておかなければと思うわけです。ちなみに私は愛車に3D HYBRID COATを施工し(てもらい)、洗車機にかけてできる限り綺麗にするように心がけています。
実際洗車はものすごい楽ですし、洗車後はAP-Lでさっさと拭きあげて早々に帰って行きます。こういった実践例はどんどん商品ページやSNSなどで発信していっていますし、エンドユーザー様や施工店様にも3Dはどうだったよというお話ができるというものです。







余談ですが、私は以前から洗車機推進派で、過去様々な車にコーティングを施工してもらっては洗車機に入れていました。基本的には綺麗な車に乗ることが好き(嫌いな人はあまりいないと思いますが)なので、「いかに楽で常に綺麗な車のある生活を楽しめるか」を布教して回っているわけですw
ですから、洗車自体が好きという気持ちも分からないではないのですが、私にとってはあくまで洗車自体は手段であって、洗車自体が目的にはなり得ないという主義です。洗車好きな方には叩かれそうですがwww
たまに自分の車を手洗いするのは気持ちが良いのですが、結果的にシミを作ったり拭き傷を入れるよりは良いかな〜なんて思っています。
ちなみに磨き作業は結構好きなので「時間があれば没入してみたい」という感じです。仕事でやるのは向かなそうと自認しています…。




私たちは車の美容外科医




話を戻しますと、要は極力綺麗な格好で作業をしましょう、またはお客様とお会いになる際は着替えても良いくらいではないかという事です。
確かに汚れは勲章みたいな側面がこの業界にはありますが、「車の美容外科医」という位置づけのお仕事において、汚れたままでお客様の車に乗り込んだり、ご納車の際に汚れたままの格好でお客様にお会いになる事を再度検討されてはいかがでしょうか?
このあたりは例えばあなたが「別業種のお仕事を、知らないお店に頼むとき」を意識すると自ずと良い自問自答ができるでしょう。家を建てる時にどんな営業マンだったら安心できそうか、どんな監督なら安心かなど。




接客業には欠かせない「言語」




また、同様に発言する言葉やモノの配置に気を使えるようになるとなお良いのではないでしょうか?
少しでも格好良い、丁寧な言葉遣いをお客様の前で自然と使えるようになると、エンドユーザー様が「綺麗なお店で丁寧なスタッフさんに作業してもらえてよかった」となります。
「硬っ苦しいしお客様の前だけでいいや」と考えていると案外言葉の節々に出てくる言葉が辿々しかったり、不自然さが爆発することがあります。結果的に「そのランクのお店」と潜在的に判断されてしまいます。よほど日本語に自信がある方は別ですが、自分の為だと思って丁寧な言葉使いを日常から心がけることをお勧めします。あくまで自分の為、自分の会社の為に。




美醜を意識することが大事




結果的に言えば、私たちがいくら啓発しても実践する方・しない方といらっしゃると思います。これは私たちの会社規模や影響力から言えば当然ですし、仮に実践したとしてどれだけの実績が上がるのかと言われれば数値化するのはまず無理でしょう。しかし私たちには業界の「発展」を心から望んでいるという理念があります。
元請け・エンドユーザーから「汚れ作業をしてくれる会社の選択肢その1」として捉えられられたり、バックトゥザフューチャー(1)のビフ爺さんのような扱いを受けたくない・弊社のクライアント様に受けさせたくないと本気で考えています。(私、結構このシーン悪い意味で衝撃的だったんです。ビフ・マーティー家の関係性考慮しても…)




バックトゥザフューチャー 最後の方のシーン



少なくとも私にはできない、「集中力が必要で、車のオーナーが仕上がった車を見て感激させられる素晴らしい仕事」だと思うカーディテーリング。この業界に携わる人がもっとプライドを実感でき、ユーザーからも元請けからももっと尊敬される仕事にしていきたいと考えています。
だからこそ私たちも事業を継続していかなくてはいけないし、理念を貫き通すためにもクライアント様のバックアップをやっていきたいと考えています。ぜひ今後ともBULLETを宜しくお願い致します。




なんだろう今回のMagazine。なんの商品紹介もしてない…w




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