超強力酸性ケミカルZXZ 300に詰め替え用大容量サイズが登場しました!今回はその強力な洗浄能力に着目します。まずはその液性やそもそも何のためのケミカルなのかをおさらいしてみます。
プロ仕様に割り切ったその性質に、強いリピート性が発生する理由をご紹介したいと思います。
- CR→ZXZへ
- リピートの理由
- 酸で取れるもの・取れないもの
- 使い方は自由
CR→ZXZへ
ZXZ 300は今年(2021年)の7月に発売された酸性スケールリムーバーです。スケールとはシリカスケール(イオンデポジット)のことを指し、カルシウムやマグネシウムといった水滴からの析出成分が強固なミネラル汚れと化したものを除去する洗浄剤がこのZXZです。商品開発の段階では「FunCruise CR」という名称の予定でしたが、あまりに強力な洗浄力と、その引き換えのリスクである人体への攻撃性から「これはもっと過激な名称の方がいいな」となり、仮称「ZXZ」の字面が凶悪そうだった為、そのまま製品名となりました。
同様の商品でThe Remover for Silica Scale(長いので以下TR スケール)という製品がありますが、これも市販品よりかなり強力なケミカルですが、リスクをある程度考慮されている点でZXZよりもややイージーな製品とも言えます。
主にカーディテーリング事業者様や中古車の仕上げ事業を行われている企業様からのお引き合いが多く、しかもリピートが多いのが特徴です。ではなぜリピートが多いのでしょうか。
リピートの理由
ZXZはリスクの面から全てのお客様にお薦めしている製品ではありません。しかしこの製品の特徴である「作業スピードの圧倒的向上」は作業効率を追求する多くの事業者様から魅力的に映ります。「リスクは怖いけど、効率が上がるのならばまずはちょと試してみよう」というところからスタートし、車両の目立たない部位や代車で試用、リスクの程度や範囲などを実験していざ実車、というごく当たり前の流れで採用され、結果的にリピート時の発注本数は3本以上のお客様もチラホラ。こういったお客様に対しての大容量詰め替えモデルとなりました。
取り扱いには十分な注意が必要で、特にガラス部の酸焼け等のリスクは十分に配慮が必要です。
例えば養生を行うことやZXZが付着した際にどれぐらいの時間まで問題なく耐えるのかなどです。
ワイパーの当たらないガラスにおいてはお客様のご判断でガラススケールを除去するのに使用される方もおられますので一概にNGというようにも言えません。
(製品取扱説明上では基本NGとしていますが)
あまり言うべき事ではありませんが、要は「製品は基本的な使用方法に基づいて使って下さい。でも作業に関しての責任は取れない(責任の所在が明確化できない)ので、ご自身の判断でご使用下さいね」というものになります。これは各社さん同じかと思います。ただ、実際に私たちも作業で使用しているもので(基本的には)特殊な作用が起きるものではありません。過激な使用方法をすれば異なる反応も起きるかもしれませんが…。
※ご購入にあたりSDSはいつでも提出可能ですので、必要であれば仰って下さい。
酸で取れるもの・取れないもの
ケミカルには様々なものがあり、其々に適した汚れがあります。そもそも本来の考え方は逆で、汚れに適したケミカルを選択すると言うのが正しいですね。スケール汚れはZXZなどの酸性リムーバーを使用しますが、例えば古いワックス成分や意図せず硬化させてしまったコーティングを除去したりするにはアルカリ性の液剤が適しています。また、油汚れ・有機汚れに類するものはアルカリを選択するのが良いでしょう。The Remover アルカラインがお勧めです。
すでに撮影済みなのですが、3D HYBRID COATを意図的に拭き取らず「拭き忘れた」というシチュエーションでこれを除去するのには何が適しているかという動画を後日公開します。
※3D HYBRID COATは無機皮膜になるのですが、圧倒的にアルカリで溶かした方が早い結果になりました。
使い方は自由
基本的には責任を取りかねるのですが、使い方は作業者様次第です。経験を増やしていくことで「こんな事にも使えた」というものが結構あります。過去に強烈なサビに試用したことがありますが、恐ろしいほど早く除去できました。鉄粉落としよりも早かったですが、あくまで試用前提となる事や塗装面以外のリスクを考慮してのお話になりますので正規運用は各社様独自のご判断で行って下さい。ただし、手袋の着用はガチで行って下さい。