先日の脱脂の回から少し時間が空いてしまいました。
前回は食器洗い用洗剤を用いて脱脂シャンプーとして使用していた話をしましたが、
要は「塗装面上の油脂分」を除去する目的を達成する為に行なった事ですね。
「裏技的に中性洗剤を使用できるぜ」=「それで済むならそれでえーやん」
を部下(私)に教えていたわけです。
私も特に疑問に思わず、ふーんそうかくらいにしか考えてなかったです。
しかしこの「裏技」は油脂分の除去という目的を拡大解釈した結果であると、今となっては思います。
信用している上司だったとは言え、もっとよく考え、疑問を持つべきだったなぁ。
カーシャンプーにはカーシャンプーの、食器洗剤には食器洗剤の目的がありますから、
ぜひそのあたりも「何が違うのか」を考えながら使用してみましょう。
きっとあなたが今されているお仕事や人に負けない趣味の一つ一つにこだわりがあるように、
シャンプーにも食器洗剤にもそのこだわりが詰まっているはずです。
昔、整備系の雑誌で、ガラスの油膜を「飲むとスッキリする烏龍茶」で除去できるか、ウィンドウォッシャーに入れて試す
みたいなものも見聞きした覚えがありますが、極論を言えばそういった暴挙に近いものであると考えます。
確かにウーロン茶飲むとスッキリするけどさぁ…。
・10mくらい先からパッと見キレならイイ
・車は楽しい事する為のただのツール
と考える人はそれでもイイかもしれませんね。
相棒と考えたり、家族と考えたり、なんとなく擬人化して考えてしまう人
そしてそういう風に大切に考えている人がオーナーである車を扱う人にとっては
やはり愛情持って接するべきだと思うわけです。
もっと言えば。
Youtubeなどでなぜか流行っているシリコーンスプレーをボディ撥水剤として使用するといったもの。
他人様のやる事にあまり口を出すべきではないかもしれませんが
車を長期間キレイに保つ為にする内容ではないと考えます。
単純に水を弾くことが目的の人はイイかもしれませんね。
ただ、コーティングを施工する大多数の人の目的は
「車をキレイに保ちたい」のだと思います。
その途中過程で発生する「水弾き」だけに着目してしまうと
シリコーンのギトギトに汚れが集まって結果的に車が汚くなってしまったり、塗装に不具合を起こしてしまったりと、
車を長期間キレイにしておきたいというそもそもの目的から程遠い状態に車が行ってしまうのでは。
本人の好きにすればイイとは思うのですが、
私たちはもう少し車の事と、それに乗るお客さんの事を考えなくてはいけない存在だと自負しています。
まだまだ拙い部分がたくさんありますが、せめて志は高く持たなくてはですね。
今回はコーティングの目的についてのお話でした。
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年度末最終日です。
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