たまには商品紹介のMagも書かないといけませんね。今回は大人気のTAS Gです。店頭やイベントでの実体験から即買いを頂くケースが多く、そこからのリピート購入も非常に良好です。
数年前の視点からするとなんともお高いこのコンパウンドがなぜここまで人気なのかをご紹介したいと思います。まずはまとめると下記のような点が挙げられます。
今回のMagではTAS Gに焦点を絞ってみたいと思います。
1. よくキレる
コンパウンドに何を求めるかを問うと多くの方はキレ(研磨力)を求めがちです。よくキレるコンパウンドが良いコンパウンドであるという風潮ですが、BULLETもkaiserjpも違う見解です。良いコンパウンドの定義付けをするつもりはありませんので、あくまでTAS シリーズの特徴の一つとして捉えて頂きたいと思います。
TASシリーズ4種のうち、H・S・Gはいずれも初期研磨用コンパウンドとして設定されていますが、その中でもTAS Gは国産車の純正塗装のような比較的柔らかいものに対しての初期研磨を得意とするコンパウンドを想定しています。
実際、今の国産車は柔らかい塗装が多いですよね。とりわけホンダ車においては非常に顕著ですが、それはまた別のお話としておきましょう。
TAS Gの「研磨力」が人気の理由を紐解くと、この柔らかい塗装において非常に早く、かつ削りすぎず、そしてかなり高いレベルの仕上げレベルまで持っていく事ができる点にあります。これは粒子サイズからも読み解く事ができます。
他のTASシリーズや弊社取り扱いコンパウンドと比べても、とても細かい粒子を採用している事がわかります。とても精度が高く、硬い粒子を採用しているので、細かい粒子でもしっかりと仕上げる事が可能となっています。
2. 粉が出にくい
研磨時の粒子発生は少しでも抑えたいもの。TASシリーズは全体的に粉の発生が少なく、多くのお客様が店頭でその効果に驚かれています。
全く発生しないわけではありませんが、粒子自体は細かいので作業後はエアブローでも大半の粒子を除去する事ができ、洗車や脱脂時も引きずりにくい特徴があります。
3.焼きつきにくい
比較的焼きつきにくく、水性コンパウンド(艶出し成分や傷埋め効果のないもの)としては非常に扱いやすいことも人気の理由の一つです。油分が多いと焼きつきにくい特徴がありますが反面ギラギラしやすい為、いわゆる「キレが悪い」状態となります。
余談となりますが、先述の「キレる」と、この「キレが悪い」は意味が違います。他業種から入った私はこの意味が全く分からず大変苦労した事を覚えています。前者は研磨力を意味していて「キレる」「キレない」という言い回しになりますが、後者はギラ付きのなさやこびりつきがない状態を意味する「キレがいい」「キレが悪い」となり、それぞれの判別は文脈から読み解く他ないというビギナーには全く優しくない世界観があったように思えます。
職人の世界の話なので「プロっぽくてなんか良い」と思う方もいるかもしれませんが、私には大変難儀した思い出しかなかったので念の為ご説明させて頂きました。
話を戻します。TAS Gは磨き上がりが非常にクリアでポリッシャーの加圧状態から減圧に切り替わったタイミングで非常にすっきりと仕上がります。この延長線上のメリットとして隠蔽性が限りなく小さく、脱脂時や納車後の傷戻りが非常に起きにくい点が、アフタークレームを少しでも減らしたいプロショップ様より評価されています。
4.価格差をどう見るか
BLTシリーズなどと比べて価格差は約2倍と高額ではありますが、それでも現在はBLTシリーズよりも人気があり、よく売れているコンパウンドと言えます。プロショップにおいては作業速度が非常に重要であり、「作業時間を短縮する事で利益を拡大する」事が可能になります。具体的には1時間でも作業が早く終われば作業チェックする時間が増えたり、移動時間を増やして別の作業ができたり、従業員を早く帰したりといった事が可能になります。
研磨力やキレのよさ(早速混乱させてしまいますね)、傷戻りのしにくさなどで作業スピードが非常に上がることで利益ができた際に、コンパウンドの価格差は十分回収できるという算段になるのです。
まとめ まずは試すべし
強引なまとめですが、TAS Gはぜひお試し頂きたいコンパウンドです。国産車の初期研磨というお話もしましたがこれはあくまで参考の作業内容です。あまり硬くない塗装の輸入車の初期研磨にも、硬い輸入車の淡色仕上げでも使い道は多様です。さまざまなシチュエーションに対し把握した資材の中から最適な調整ができる事、つまり引き出しの多さこそが「プロの力」なのではないかと考えます。店舗でも当然お試し頂けますのでぜひご来店下さい。
TAS G商品ページはこちら
https://www.propolish.net/shopdetail/000000000556/compound/page1/recommend/
今週土日(4/6・4/7)のご案内
今週末は変則的な営業時間になります。下記ご参照ください。
4/6(土) 店休・出荷なし
4/7(日)営業・出荷あり
初の日曜営業となっております。ぜひご来店下さいませ。土曜日はお電話対応も致しかねますので予めご了承ください。
また、7日13時からkaiserwheel及びBRコンプキットも再販となります。店頭販売も同じスケジュールになります。よろしくお願いいたします。