1 . 研削力について
水性コンパウンドは艶出し成分等の余剰油分(以下油分という)を含まないことから滑りが少なく、同様の研磨粒子を用いたコンパウンドよりも研削力が高いのが特徴です
2 . 焼き付きについて
水性コンパウンドは上記の通り油分がない為、コンパウンド内の水分が研磨熱により失われると研磨粒子のみが研磨面に残り、冷却ができない為に焼き付けを起こす可能性がございます。これを回避するにはまず「水分が失われていくにつれて、ポリッシャーやバフにかける研磨圧力を徐々に抜いていく」フェードアウト型の磨き方をする事が重要になります。スプレー等で加水する手法も効果的ではありますが、根本的な解決にはなりません。しかし、水性コンパウンドが最も研削力を発揮するのは焼き付く直前になります。コンパウンドの特性を把握することで非常にキレが良く仕上がりも素晴らしい状態が期待できます。※塗膜はきちんと硬化させ、研磨面上に異物がない状態が前提です。
3 . バフの清掃について
水性コンパウンドは油分によるこびりつきが起きにくい為、バフの清掃は物理的に削ぎ落とす方法ではなく、GT-X トルネーダーなどのエア(圧縮空気)ブロワーガン等により清掃する事をお勧めします。エアツールを使う事でのメリットは非常に多く、清掃後すぐにバフが乾いた状態で使用できる・しっかりきれいになる・バフの寿命が長くなる等、研磨以外でも水性コンパウンドが優れている事をご体感いただけます。ウレタンスポンジバフの場合でエアーによる清掃できれいにならない際は、ポリッシャーにバフを装着した状態でポリッシャーを地面に置き、スイッチを入れて回転させながら水拭きクロスを押し当て汚れを除去します。いずれの場合も水洗いは極力避けて頂けるとバフが非常に長持ちします。
