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ケミカルは一式揃えるべし!!


こんにちは!大体終日PCの前にいるKenです。
昨日、一年ほど前に義兄の家に納めたコーティング施工済みエスクァイアのボディの汚れが取れないということで、ケミカル一式とクロス数枚を持って義兄の家に行ってみると…







ワァオ。見たことない模様のシミ(汚れ)が。
義兄に聞いてみると、コーティング後の日常メンテナンスとして、メンテ材(F8)を施工したけど放置したと。うーむ…。放置ですか…。




プロは相手・塗装を選ばない




一応言っておきますが、私は作業のプロではありません。
しかしながら10年近くはディテイリングの現場のすぐそばに居た身。商品の特性把握にはある程度のリテラシーがあるので、1つずつリスクや手間の少ない順に課題を解決する手段を考える事ができます。いや、できると信じていますw
今回は「F8を放置しすぎるとこうなる」という経験がないことを前提にお考えください。経験則で対応できるのが本当の現場のプロというやつですね。




順番は手間・リスクの少ない順に




まず最初に試したのは「マイクロファイバークロスによる乾拭き」です。
最もリスク・手間の少ない作業で、要は放置したものを再度拭き取ることを考えましたが、結果はNG。1分くらいコスコスしてやっと綺麗なクリヤーが見えてくるレベルですので、現実的ではありませんでした。拭き傷も半端じゃなくなりそうですしね。次に水拭き・乾拭きのコンビ。こちらもだめ。完全に固着していました。




次に試したのはF8を再度施工することによる「馴染ませ」。レベリングとも言っていいかもしれません。同じ成分を塗り込んで、新しく施工したF8と古いF8を馴染ませつつ除去する(拭き取り)というやり方です。
イプシロンやフラットなどをはじめとする硬化型ガラスコーティングにおいて、インターバルを置きすぎた場合などに用いられる手法で、成功確率は比較的高いのですが、こちらも結果はNG。やはり放置させすぎて新しい物質のようになっているようでした。手強い!







ここからはケミカルの出番




ここからは洗浄用ケミカルを用いた対処法です。まずリスクが最も少ない中性カーシャンプー。こちらは全く歯が立たず。ちなみにめちゃくちゃ水を弾いていました。先ほどは違う物質のようだと話しましたが、実際のところF8であることに変わりはなさそうです。汚いのに弾くという謎の状態は意外と滑稽に見えました。
ここからはやや難易度が高くなりまして、The Removerシリーズを用います。
今回使用すると思われるのは「Silica Scale」と「Alkaline」の2つ。
IronとInsectではないのは明確でしたし、この2つがあって取れないものは現地出張では無理と踏んでいたので、予めこの2つをチョイスしてありました。
いずれもリスクのある商品ですが、アルカラインと比べるとスケールの方が若干低リスク。というわけでスケールからいってみると…?




おお!少し緩和…




時間も限りがあったので写真は撮れていませんが、すこーしだけ改善。
とはいえ、「解消」と呼べる段階ではなかった為、最終兵器アルカラインを投入。
The Remover type ALKALINEは超強力なアルカリ溶液で、水垢や不要なコーティング皮膜を溶かして除去するケミカルになります。
先ほどのThe Remover for Silicaが酸性でミネラルを溶かす液体であるので、両方準備しておいた方がいいですね。







アルカラインの何がリスクかというと、水で洗い流すだけでは残留しやすいということと、アルカリの強さが挙げられます。
スケールで落ちなかったF8の塊(残留物)をアルカラインで擦ってみると、使用した部位が完璧な親水状態になり、側面であるにも関わらず濡れ艶を1分以上保っていました。つまり今度はアルカラインが残留している可能性を感じたわけです。




水酸化ナトリウムを多く含有したアルカラインは、見えない部分にも滞留する可能性がある為、酸性・中性シャンプー及び先ほどのスケールクリーナーで濯ぎ洗いを行う事がリスク回避になります。




結果的に最初からアルカラインを使用していれば時間も節約できたのでしょうが、上記のようなリスクがあることを考えると、アルカラインの出番は極力控えたいと思う事があり、まどろっこしいやり方で時間をたくさん使うことになってしまいました。




経験で知っている方は




おそらくリスクを承知で、かつ屋内などの好条件下での作業だったら、もしかしたら私も最初からアルカラインを使っていたかもしれませんが…。
アルカラインも使用後にスケールリムーバーやシャンプーで再洗浄を前提として作業に臨めば時間を抑えることも可能かと思います。
作業のプロはまさに “Time is money” 時は金なりが身に染みていらっしゃるかと思いますので、こういった事例は参考にしていただければ幸いです。




というわけでBefore After








細かいところは時間的・性格的に無理でした。だって寒いんだもん。
お金を頂ける作業の場合はしっかりやりましょうw




というわけで本日の教訓




・ケミカルやバフは一色揃えておいて、様々なケースに対応できる環境を整える




・解決策が分からない場合、リスクの低いツールから段階的に使用していく




後者は特に、磨きの際にも言えることになります。
「どれくらい磨いていいのか分からない」「何からスタートすればいいですか」というお問い合わせは結構多く頂きますが、基本的に未知数なものを使うときはリスクの低い順序で行うと良いでしょう。
それと、初めて使うケミカル・初めて使用する車の場合は必ず目立たない部位で試用して問題ないことを確認してから本使用してください。




ケミカル使用の際は手袋を忘れずに!!




使用した資材




・MPX(洗車にもケミカルにも使える便利なヤツ!)
・F8
・The Remover for Silica Scale PRO(Kenおすすめ)
・The Remover type ALKALINE

・市販の中性シャンプー









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