ボディショップ様では塗装ブースやヒーター、各種工具で使用する電力が大きいと思いますが、照明をLED化してみたり節電に取り組んでいる企業様も多いのではないでしょうか?ディテイリングショップ様でも当然ライティングやポリッシャーなどで使用する電力はバカにならないと感じられているはずです。少しでも電気料金が安くなれば嬉しいですよね。従業員の給料や新しい資材を購入する費用に当てることができます。
シングルアクションの消費電力
シングルアクションポリッシャーの出力は一般的なダブルアクションに比べて高く、概ね1000wを超えるものがほとんどです。
しかしこのハイパワーあればこそ、強固なペーパー目を一気に除去できたり、時短的な要素やガンガン切れる気持ち良さから「シングルがないと無理ッ!」というユーザー様も多いのではないでしょうか。実際のところボディショップ(板金塗装専門店)様ではいまだに高い稼働率を誇っていらっしゃると思います。シングルアクション特有の艶感がいいんだとおっしゃる方もいらっしゃいますね。
ハイオービットDAの消費電力
しかしながら、現在カーディテイリングの主流となるハイオービット・ハイパワーダブルアクションはこの出力において、シングルアクションと比較して大きなアドバンテージがあります。概ね500w前後の出力で稼働するRUPESやFLEXといったモデルは同じ時間・同じ条件で使用した際の電気代はまさかの半額(1/2)で抑える事ができるのです。とはいえポリッシャーは稼働中、常に同じ電力を消費しているわけではなく、回転数やモーターにかかる負荷で消費電力は変わります。あくまで理論上半分になるという事になります。
作業時間が長かったら意味がない
しかし、前述の通りあくまで机上の空論であり、実際の作業時間がシングル使用時の2倍以上になってしまった場合は逆に電気代は増えてしまう計算です。主な大きな目的は「傷や不具合を早く見えなくする事」ですので、電気代を減らす事ではありません。目的に至るプロセスを合理化させましょうというのが今回の主旨となります。
要は、シングルが早くて簡単ならそれでよし。でもダブルアクションで代用できてしかもランニングコストが安ければいいよねって事です。
損益分岐を考える
損益分岐を考えてみましょう。損益分岐とは、かけたお金がプラスに転じるにはどれぐらいの日数や年月がかかるかなという事を考えるという事です。
具体的に言えば、ルペスやフレックスを買って日常のランニングコストがどれだけ安くなるかを考えたときに、仮に6万円のポリッシャーを購入してから電気代が年間で6万円安くなれば(これはすごい例ですねw)、損益分岐点は12ヶ月という事になります。耳馴染みのある言葉で言い換えれば12ヶ月で「元が取れた」というやつですね。
電気代は各社契約している内容があると思いますので計算はお任せしますが、下記のような装置を使用して電力を計算してみましょう。
プラグとコンセントの間に噛ませて使用する電力測定装置です。Made in Chinaと言って侮るなかれ。レスポンスが悪い程度で、しっかり測定できているようです。レスポンスの良さそうな国産測定メーカーの装置は高くて購入できませんでした(笑)製品開発部が買ってくれる事を祈りましょう。
さて、これを使って実際に使用している(であろう)電力を計測します。
オームの法則に基づいて100V(トランスを噛ますと115V前後になります)×ポリッシャーに流れる電流で電力は割り出されます。細かい計算はせずともこの測定装置は画面上に何ワット消費しているかが分かりますので安心して進めていきましょう。
無負荷回転時と実研磨時の負荷がかかった状態では消費電力は異なります。
シングルアクションの無負荷電力
シングルアクションの負荷時電力
最大で1060wくらいまで出ていましたが、シャッター時は1000w未満でした。塗装面次第になりますので、数値はかなり細かく振れます。
RUPES LHR21 Mark3(DA)の無負荷時電力
LHR21-3 無負荷ダイヤル6 こちらも定格より相当低い110w
RUPES LHR21 Mark3(DA)の負荷時電力
ウレタンバフだったせいか、出力が650w近くまで上がっていますが、基本的には500w台と見て良いかと思います。次やってみるときはウレタンとウールでの(滑走性)による出力特性の違いとか面白そうですね。
消費電力の差が概ね1.3倍から2倍弱あると、1日・1週間・1ヶ月で一体いくらの差が出るのでしょうか。稼働時間によっては月の電気代が大きく変わりそうな気がします。
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価が27円/kwh(税込)ですので、0.027×消費電力(W数)×使用時間で概算を出すことができます。
【引用】
電気の単位「W(ワット)」、1Wでまかなえる電気&電気料金とは
https://csoption.nifty.com/cs/denki/detail/170428000073/1.htm
今回はとりあえずカタログ値で計算します。
PE-202の場合は0.027円×1100w×3時間×22日=1960円、
ルペスの場合は0.027円×500w×3時間×22日=891円となります。
単純な差額として1069円となりますから、RUPES LHR21-MarkⅢを定価で買った場合は損益分岐点は60ヶ月となります。会員価格だともっと短くなりますね。
もちろん稼働時間がやたら短かったり、日数も割とホワイト企業的に計算してますので、その辺りは御社の社風に合わせて計算すると良いかもしれません。
Bulletにご相談くださいませ!
何にしても、ランニングコストが安くなるのはいうまでもありません。あとは使用時間が長いか・短いかは、研磨力をシングルに近い状態までDAが出せるかどうかに関係します。シングルの時間が短くなるという事はありませんが、その時間に近づける製品力はありますし、シングル後のリカバリーにかかる時間は圧倒的に短くすることが可能と考えます。
「シングルに近い研磨力を出せるわけねーだろwww」とお考えのアナタ!ぜひ店舗まで足をお運びください!実感できる環境をご用意してお待ちしております。