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先日インスタの方で予告していた弊社セールススタッフ(プロではない、いわゆるビギナー・アマチュア程度のレベル)によるビギナークラスの為のビギナーがレベルアップする為の磨きをちょこちょこトライしています。
ここで得た情報は今後発売予定のDIYキット等にも活かされてくる予定です。
今回は洗車・ケミカルで落ちきらなかった汚れもたらすバフへの悪影響について
バフを一撃でダメにする磨き?
今回の車両情報です。
H23年式 TOYOTA ウィッシュ
ボディカラー:ブラック(202)
ディーラー純正コーティング(中央自動車 ガードコスメ)施工車両
状態:あまり洗車をしておらず、汚れ自体に色がついたような状態で、傷と相まってボディカラーが黒というより紺に近い
●下処理
カーシャンプーによる洗車の後、The Remover for シリカを用いて全体に堆積したシリカスケール(ほぼ膜といって差し支えない程の堆積っぷり)を可能な限り除去しました。The Remover for IRONでざっくり鉄粉を除去し、その後マスキングして終了。
一台にかけられる時間が限られている(数時間〜かけても一日)ケースを想定しています。中古車仕上げ〜比較的安価なカーディテイリングの域かと思います。ただし、作業するのはあくまでアマチュアという前提がありますので、個人差によっては1日あればビカビカにしてしまう職人さんもいるかと思います。
その辺りは甘めに見て下さい。技術力を競うコンテンツではありません。
というわけで早速磨きます。
チョイスはRSE-EVO PRO。本来であればより研磨力の高い(研磨レンジの合う)ポリッシャーをチョイスしたいところですが、シチュエーションから逆算してエボプロを選択しました。羊毛バフFC-125EBとBLT-Cを組み合わせます。仕上げ用にウレタンFC-140USも用意しています。仕上げ定番セットですね。
なんか…おかしいぞ…??
めっちゃポリッシャーが暴れる…。
理由はどうやらこれのようです。これは単純な汚れなのか、コンパウンドと混ぜ合わさって出来上がったのかは分かりませんが、とにかくめちゃくちゃ絡むのでポリッシャーが暴れてしまいます。片手でスイスイ磨けるRSE-EVOが両手で持たないといけないレベルです。で、このバフのまま磨いていてもこのキッタナイのを引きずって汚れが伸びていく感があるので、ある程度剥いだら交換。
5枚ほど準備してあったので、全部使い切ったらバフ清掃という要領にしてみました。時間は無いのでガンガンいきます。
バフを変えてみると?
理屈から考えると羊毛だから絡むという訳では無いのしょうが、例えばウレタンや低反発フォームなら違うもんかなと考え、KAISERJPのW145を持ってきて使用。結果は…。
まあ、予想通りというか。
コンパウンドは真っ白なので、いかに塗面が汚いか分かります。バフを羊毛に戻し、再度除去・除去・除去の後、ウレタンで。
時間にするとボンネット一枚でトータル20分〜30分くらいでしょうか。深い傷は追っていません。というか、追ってる時間がありません。こんな汚れが全集にわたってこびり付いているのだから。
それと、お気付きになった方は鋭い。
バフの中央部分に汚れが集中しています。私も気になったので、技術部に確認したところ、バックパッドの当たっている面が関係しているようです。
私は入社時からの癖で基本的には面研磨しかしないので、パッドの中の中心部分に強く力が集中しているからなのではないかとの事。
例えばバフを傾けて使用すると、バフの汚れかたは変わるようです。
また、この汚れの位置が圧力のかかりやすい部位という事にもなるので、つまり傷を消しやすい位置もここという事になるのでしょうね。
シングルアクション用のジーアンドティーRingバフやGTバフがセンターホールを大きく取ってバフ中央付近で入ってしまう深い傷を防止していることが実証されているような気がする画像ですね。
余談ですが、このキッタナイバフもしっかりと綺麗になりました。
新品同様という訳ではありませんが、トルネーダーと水拭き乾拭きで非常に綺麗になりました。
そのお話はまた別の機会に。(動画も撮影済みです)
めっちゃ疲れた。
と同時に、いかに自分達が恵まれたデモカー(PTクルーザー)で磨いていたか改めて感じました。技術部にとっては当たり前の作業なのかもですが、僕らセールスチームは定期的に状態の悪い車を触っていこうと感じました。それだけでも大収穫です。
結論
バフはすぐに汚れるし傷むし塗面には変な汚れなのだか傷なのかが入ってイライラするし疲れるし、ロクなことはありませんでした。
塗面はしっかり綺麗にして磨きをスタートすることをお勧めします。
今回の汚れの原因と思われるもの
- 古いコーティング層
- 除去しきれなかったシリカスケールや汚れ
- 鉄粉の残り
いずれも下処理をもっとがっつり行なっていればここまでにはならなかったのではと感じており、実際ケミカルをもっとしっかり使用していれば
- バフの持ちがよくなる、汚れにくい=バフの寿命が長くなる
- 研磨時に傷の除去に集中できる=気持ちいい
- ポリッシャーが暴れない=余計な傷が入らない、疲れない
というようになったのかな?
「ケミカルで落ちきるとも限らないし、結局磨きで除去した方が早くね?」となるかもしれませんが、バフの寿命の問題と不要な傷を入れずに済むというメリットは確実にありますので、ぜひ下処理はしっかりと行うことをお勧めします。
まとめ
・ケミカルでの下地処理は非常に重要
・バフのどの部位で磨いているか意識すると傷の消し方が見えてくる
・バフの清掃は小まめに(複数枚あると超便利)
以上です。ウィッシュ編はまだ続きます。
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