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CATEGORY : STAFF DIALY

お問い合わせの多いUDOS 51E


先日発売しましたLC UDOS 51Eのお問い合わせが思ったより多いように感じます。デウォルトやミルウォーキーを彷彿とさせるアメリカらしい重量モデルですが、この重量を活かして磨く方や、一台で全部をある程度こなしたい方に良いようです。実際、ご注文いただいたお客様からも「結構いいよ」なんて声を伺ったりするもので、私たちが持つルペスやフレックスといったメジャーブランドに対する固定概念の存在や多様性に改めて気付かされました。超簡単に言えば「何が良いと感じるかは人次第」って事ですねw




デウォルト(デヴォルト?)やミルのリリース直後だとか製品ストーリーを存じ上げないまま語るのもやや烏滸がましいですが、これらのメーカーの手法・製品が現在世界で主流となっているかどうかはご存知の通りです。日本国内でのシェアにおいては決してポピュラーとは言えません。







しかし一定のニーズがあるからこそ、新商品にもポリッシャーのラインナップがあり、やはり重量系ポリッシャーの活路はあるのではと思います。
UDOSの場合はヴァリアブルオービットというところがポイントなのでただ重いってわけではないのですが、少なくとも重量が全てではないという事はわかりますね。




やや回りにくい印象を受けますが、そもそもオービットを好きにいじれるので回転力というよりはオービットを切り替えて切っていくのが正しい使い方とも取れます。オービット切り替えを手元で(工具なしで)できるのもポイント高いですね。マシンの特性を把握して使い分けていける事が「プロ」であると考えます。
とはいえ、複数機ポリッシャーを持っている方、そして店舗での作業のみの会社様にはUDOS 51Eは活躍の機会は多くはなさそうです。やはり出張作業または持ち替えの手間を惜しむ方向けのツールであることは間違いないかと思います。




その瞬間の最適を見極める




作業する車両は、一台として同じものはありません。例えば自社塗装補修後や、新車など、癖や特性が掴みやすいケースは確かに存在しますが、例えば新車に関して言えば工場出荷直後と長期保管されていたものでは塗装の具合も異なりますし、場合によっては補修塗装が入っているであろうものも散見しますので、やはり状態に応じたツールのチョイスは重要です。
研磨レンジを大きく変えるのであれば「ポリッシャー」、レンジのステップ的な変更ならば「コンパウンドやバフ」、研磨レンジというよりは調整というレベルならば「ポリッシャー回転数や研磨圧」を変化させる事で対象に最も適したセットを選び抜いていきます。研磨レンジを意識して選択しましょう。







画像はあくまでイメージです。ゴール(目的)は傷が少なく、塗面が滑らかになるように仕上げる事です。画像左から右に向かって作業を進めていきます。この折線をに近い研磨力になるよう、ツール選びを調整していきます。


















実際には目標研磨力「近辺」を意識する必要があります。緑色の線をトレースするようになぞるとかなり細かい調整になりますので、若干のファジーさを持たせるイメージ。


















別のエントリーでもポリッシャー単体でご説明した事がありますが、研磨レンジを改めて考えます。ポリッシャー・バフ・コンパウンドを組み合わせた全体の研磨レンジはこのようになります。ポリッシャーが最も調整幅が大きく、ここにコンパウンドやバフを組み合わせてイメージ2の研磨力に近づけていきます。しかし当然ですが、モノだけでこの枠内に当てはめることは容易ではないのでさらに「調整」が必要になってくるのです。




※イメージ3ではシングル2工程(コンパウンドを途中で変えています)、ギヤアクション1工程、ダブルアクション1工程で仕上げています。


















図の通り「研磨圧」「回転数」「コンパウンド量」などで微調整が可能です。特に回転数や研磨圧は手元だけで変更できるので、フィーリングでの調整がしやすい事が特徴です。もちろん上記画像の目標研磨力は目に見えない、あくまで「概念」でしかありません。目で見て「あと少し回転下げてパワー落とそう」とかは無理ですw


















そして研磨レンジの広いポリッシャーは当然調整幅が大きい事も特徴です。調整幅が大きいゆえに研磨レンジが広いというようにも捉えられます。当店の店頭ではこれらをお客様が実際に体感され、内容を把握してからご購入頂いているように思えます。一般的な人気や「〜がいいって言ってたから良いと思った」的なものではなく、実際にご体感頂けて購入できるシステムです。これらの本数を実車を用いてお試し頂けるのはおそらく当店をおいて他にないと思います。ぜひご来店下さい。







というわけでクソ長くなりましたが、UDOSから脱線して研磨レンジの話でした。
ちなみに肝心のUDOSのイメージはこちら。







細かい部分でのポリッシャーやバフの研磨力はグラフ通りではありません。イメージ・目安です。ただ、今後も研磨力をイメージしていただく際に使用するグラフとしては悪くない出来なのかなと思います。




気がついたら3月ですね。年度末、ともに乗り切って行きましょう!




POLISH MASTER'S MUST ITEM