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CATEGORY : STAFF DIALY

バフ選び・ADVANCE1


本日(もう日が変わりそうですが)はバフの日ということで、弊社を含め、バフの日ご参画企業の他、様々な企業がセールやキャンペーンを行っている模様です。当社もお陰様で非常に多くのご注文やお問い合わせ、店舗へのご来店を頂いており、市場が活性化している様子が私たちにも、そして何よりお客様ご自身が活気付いているのをご実感されているのではないでしょうか。
今日はそんなバフの日にちなんだ弊社なりのナレッジやTipsをご紹介したいと思います。




基本原則はとても重要




バフの選び方については、過去のMagをご参考頂きたいので下の方にリンクを貼っておきますが、基本的には実は同じような事が書いてあります笑
スタンダードな事というのは普遍的でありであり、原則であり、また、真理です。つまり当たり前のことというのはあまりひっくり返る事はないので、書いている内容は基本的に同じことになってしまうというわけですね。
ここでいう原則というのは、①傷の置き換え論というものに基づいており、②かつ置き換えた最終の形つまり「仕上げ」の状態は各社ごと・各クライアント毎に異なるということ。また③研磨レンジを意識することで、サイズ感や塗膜の硬度などによってポリッシャー・バフ・コンパウンドの選択肢を比較的イメージしやすくなる事+回転ダイヤルや研磨圧のかけ方で微調整を無段階で行えるという事です。最後に④製品単体の研磨力と仕上げ性能はほぼ反比例する性質になるという事です。








これらを踏まえた上で、バフの選択肢・ADVANCEと題し、バフの日のMAGAZINEと致します。
そんな前置きをダラダラを書いてたら日が変わりました笑







Primary




バフの選択肢としては初期研磨(プライマリー)では、ウールバフを選択するのが一般的です。さらに細分化すれば、FC-125EBを始めとしたロングウールに対し、いわゆる10ミリ前後以下のショートウールが単体での研磨においては最も高い研磨力を発揮します。ウレタンバフよりも高い研磨力で深い傷を短時間で抜いていくのに効果を発揮しますが、研磨力の高いバフの致命的な欠点、というよりも上記原則の④である仕上げ性能の低さ=「次工程での負担」になる事が却って総工程を時間で見た時にロスが多くなることが10年以上前に実証されていました。
ここでの実証を行っていたのがバフの日もご参画頂いているジーアンドティーで、同社はこの頃から初期研磨にロングウール(実際のところ当時はロングと中間の12mm Ringバフを推奨していました)を用いる技法を提案していました。実際、ジーアンドティー以外がこの考え方を持っていたかどうかまでは分かりませんし、当時は非常に斬新な考え方だと考えられていましたが、実際のところ現在の主流であるダブルアクションによる初期研磨はこの流れを汲んでいると言っても過言ではないと思います。
要は「工程全体の作業時間をトータルで短くする」考え方がなければ、基本的には初期>中間>仕上げという全体の流れに対し、研磨力が粗い組み合わせ>バランスのとれた組み合わせ>ダブルアクションなどの仕上げの組み合わせというシンプルな工程が続いていたかもしれません。





研磨力の低いもの(バフ)と高いもの(コンパウンドやポリッシャー)を組み合わせて総合的なミッドレンジを生み出すという考え方自体が評価されるべきポイントであったと思います。これらの歴史を踏まえた上で、ショートよりも傷が深く入りにくいロングウールが重宝され出したということを覚えて頂けるとよろしいかと思います。また、ロングウールという名称は私が知る限りでは神奈川のProvide様が発端ではないかと思いますが、実際定かではありません。
それとショートウールとロングウールの大きな違いとして、ショートウールはバフの毛が撚(よ)ってある事が多く、または毛の繊維が太めである傾向です。逆にFC-125EBのようなロングウールと呼ばれるものは撚っていないか、または撚っていても浅く撚ってあるのが一般的です。また、単体での繊維も細く、接触面積が少なくなることから深いバフ目が入りにくいことは想像に難しくない事かと思います。






実際のところ初期と中間研磨の間と言えるかもしれませんが、近年はハード系ウレタンスポンジによる初期研磨を行うケースもあります。ハイオービットポリッシャーとの組み合わせで初期から単色仕上げまでをこなすタイプのバフも存在します。ロングウールとレンジかぶりをするため、好みが別れるアイテムでもありますが、上記の原則②にもあるように研磨作業のゴール地点があまり深くない事案であれば、バフ付け替えなしでそこそこ仕上がってしまいますし、ウール系の比較的深いバフ目が苦手という方にとって救世主のようなバフになります。
例えばGR138EXPなどはその類となり、高いリピート率を誇るバフでありますが、先述の通り好き嫌い・要不要が極端に分かれるバフでもあります。使う用途や使う仕事内容を選ぶバフでもあるかもしれませんね。
過去にはスリットなしのkaiserjp製低反発ウレタンやジーアンドティーからもシングルアクション用ハードウレタンが販売されていたこともありますが、バフが馴染むまでに時間がかかることもあり、かなりクセが強くマニアックなバフであったと言わざるを得ません。ただ、結構歴史の長い有名なショップさんではこの低反発バフを愛用していたりするそうですよ。




例外ウールバフ




先ほどのロングウールの項で、傷が入りにくい事が特徴というような書き方をしましたが、これは全てのロングウールバフで言えることではありません。品質のいいロングウールバフだけが深いバフ目を残さずに次工程を迎える事ができます。ただし品質のいいロングウールバフは価格も高くなってしまいます。ここに着目した製品も存在します。それがBullet PB ブラックウールバフです。Bulletのブラックウールは初期研磨という「バフに対するダメージの強い環境」で酷使するという環境から初期研磨の初期研磨を安価に抑える事ができれば工程全体にかかる費用を抑えられて人気が出るのでは?という仮定で販売した戦略的商品です。
決してお世辞にもすごくいい性能のバフであるとは言い難いと自社でも思いますが、コストという非常に重要な要素を攻めるバフであるという点で他に類を見ない好バランスを出せていると自負しています。実際BULLETやAmazonでの売れ行きも好調で、現在品切れとなっております。(それおそろ入荷するかも)





なんやかんや熱を入れて書いてしまい、軽く2時間経過したので今日はこの辺で終わりにしたいと思います。

POLISH MASTER'S MUST ITEM